GarageBandにはコード演奏機能が備わっていますが、8つまでしか登録できません。
ちょっと少ないのでGarageBandの「Live Loops」を使ってもっとたくさんのコードセットを作れないか?と思って試してみました。
それでは作り方を見ていきます!
Live Loopsの基本的な使い方は↓にまとめてあります。
Live Loopsでコード演奏
Live Loopsを立ち上げる
まずは新しくソングを作ります。画面右上の「+」をタップします。
ソングを作ると通常はトラックを選ぶ画面になります。※ただし、前回「Live Loops」の画面で閉じた場合は「Live Loops」が開きます。
「LIVE LOOPS」のタブを選択します。
するとプリセットを選ぶ画面が出てきます。
今回はプリセットを使わないので左上の「新規」を選択。
音源の追加
音源がなにもない状態なのでまずは音源を追加します。
タップして「音源」を選択します。自分の好みのものを選びましょう!
今回はKeyborardsの「Electric Piano」にしてみました。
タップして画面を戻します。
セルの配置
何もない状態なので打ち込むか録音をして、ならしたいコードをセルに置いていきます。
まずはタップして「セルに録音」を選びます。
「C」のトライアドを録音してみましょう!
「録音ボタン」をタップして録音をします。
鍵盤をカウント中にタップして置いても大丈夫です。なるべくノートを長く録音したいので「C」を弾いたら、4小節間そのままタップを続けてください。
録音できたら画面を「Live Loops」に戻します。
ベース音も追加したいので画面左下の「セル編集ボタン」をタップして、録音したリージョンを編集します。
画面が編集画面に切り替わるので、こちらでもリージョンをタップして「編集」を選択。
ピアノロール画面が表示されるので、ノート入力モードにして、オクターブ下の「C」位置に、ノートを配置します。
長さも、そろえるといいですね!
「完了」で元の画面に戻ります。
リージョンの名前も変更しておきましょう。トラックに録音した時のリージョンの名前になるので、どんなコードを弾いたか?が、わかりやすくなります。
「名前を変更」をタップ。名前をつけます。
「C」としてもいいのですが、GarageBandではキーを簡単に変更できるのでダイアトニックのディクリーネームを使います。なので「Ⅰ」という風にしました。
もちろん、自分が使いやすい名前でもいいと思いますよ!(「楽しいコード」「恐怖のコード」「赤色のコード」…自分が分かればOK!)
セルの設定
次はセルの設定をします。どのように再生するかの設定ですね。
「完了」で編集画面から戻ります。
今度は「セル編集ボタン」をタップして「設定」を選びます。
設定画面に切り替わります。
タップした瞬間に音がなって欲しいので、「グローバル」をタイムスナップを「オフ」に、タップしている時だけ音をならしたいので、「押さえている間トリガ」にタップしてそれぞれを変更します。
↓
これでひとまず設定が完了しました!
1つしかセルがありませんが、1度録音してみましょう!
1拍目のタップのタイミングがずれると音が出ないことがあるので、カウント時にタップしておいてOKです!
注意点
ここで1つ注意点です。
録音したリージョンを統合すると短かったノートが4小節分の長さになっています。
例えば、こんな感じ録音したとします。
これらのリージョンを統合すると…
休符の部分もノートが長くなってしまいます。
ピアノロールで見ると↓これが…
↓こうなる
なので基本的にはリージョンを統合しないで使いましょう。
もし、統合を使いたい場合は「Live Loops」のセルのノートを短くしましょう。
セルの設定も変えます。
長さも短くします。「1ビート」まで下げます。
↓
するとノートが1拍ごとに繰り返されるようになります。
これで録音をしてみましょう。
この場合はリージョンを統合してもノートが長くなることはありません。
ノートが繰り返されると演奏はしにくかったりすることもあるので、この辺りは自分の好みで変えてみてください。
ダイアトニックコード
あとは配置やコードを自分なりにカスタマイズしていきます!
まずは、シンプルにダイアトニックコードを配置してみます。
セルの設定をそのまま生かしたいので、コピーしてセルを隣に貼り付けます。
先ほどと同じ手順で今度はセルを「コピー」します。
隣のセルのない部分ををタップして「ペースト」します。
次はコードを「Dm」にしたいので、先ほどのようにセルを編集してノートを変えます。
ノートを動かして設定完了!名前も変えておきましょう!
今度は「Ⅱm」ですね!
こんな感じで7つセルを作っていきます!
完成!
配置の変更
視覚的にわかりやすいように少し工夫します。
現在はセルによって色を自分の好きに変更ができません。なので色によって”どんなコードか?“というのを分けたりできません。
そこで、せめてルート音だけでもわかるようにセルのない場所を作ります。
「ドレミファソラシ」というのがわかりどこになんの音があるのか、多少わかりやすいと思います。
ベース音を分ける
オンコードなどを使う為ににベース音を分けてみます。
拡張性は増しますが、かえって弾きにくかったりもするので別にオンコード用のセルを作った方が弾きやすいかもな…と個人的には思います。
ベース音のセルを作るかどうかは使いながら考えるといいかもしれません。
まずは音源を追加します。ひとまずは同じ音色にしておきます。
作ったセルをそれぞれコピーしていきます。
そしたらベース音以外を消していきます。
元のセルはベース音を消します。
こんな感じになりました。
ノンダイアトニックコードの追加
さらに拡張していきます。
ベースの行を上にあげて今度はノンダイアトニックコードを追加してみました。
自分がよく使うものを追加。
4和音のコードを増やす
4和音のコードを行ごとに増やしてみました。
画面いっぱいに収めるとこんな感じ…。
画面をスワイプできるので、まだまだ配置しよう思えば増やすことも可能です。
現状の12×6ぐらいがMaxなのかな…と思ったりもします。
そうなるとやはり、ベース音を削除してトライアドを4声に、よく使うオンコードなどで1行、それにちょっと変わったコードなどを配置していくのがいいでしょうか……?
あとは自分のカスタマイズ次第って感じですかね!
トラックをまとめる
7thなどを別の行にしてトラックが多くなってしまうので、録音した後は1つのトラックにまとめた方がいいかもしれません。(iOS版GarageBandは最大32トラックまで)
リージョンをまとめたら使わないトラックは削除します。
ファイルの複製
「Live Loops」 はユーザーの設定の保存ができないので、ソングファイルを複製して置いた方がいいでしょう。
ソングファイルを管理するには、「▼」ナビゲーションボタンをタップして、「My Songs」 を選びます。
作ったファイルをロングタップしてメニューを表示して、複製を選びます。
いくつかファイルを作っておいて、コード作曲なんかをする時に使うといいかもしれないですね!
まとめ
GarageBandには最初からコードで演奏する機能が備わっています。
ですが、自分で作るといろいろカスタマイズできて楽しい!
それに8コードだけではなく増やそうと思えばたくさん増やせます。録音したデータもリージョンに名前がついていて、どんなコード進行かわかりやすいのがいい!
コード演奏で手軽にコード作曲していきたいですね!
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