LogicでもMelodyneがARAに対応してたのでアップデートしました。
連携が速くなりLogicユーザーでMelodyneを使っている人にはかなり便利になっています。
(正直Logicのピッチ修正ソフトのflex pitchはかなり使いにくい…..)
以前、Studio Oneでも使っていたので、Logicとの違い気になる部分や注意点などを10点上げてみました。
使用環境
- Logic 10.4.2
- Melodyne 4.2.0
インサートにはMelodyne (ARA)とMelodyneがある
- Melodyne (ARA)
新バージョン、DAW側の再生ボタンを押すと自動で読み込まれる。
これは再生する前にはトラックにあるリージョンの音声データがMelodyne(ARA)に読み込まれている。
以前と違って高速なため、作業がかなりはかどります。
- Melodyne
旧バージョン、読み込み式
一度、DAW側で再生してそれをMelodyne側で録音する。
わざわざこれのために再生しなければなりませんでした。
DAWが止まったりすると録音も止まってしまい、もう一度録音が必要でした。
Melodyne (ARA)はオーディオトラックでしか使えない
インストゥルメントトラックではプラグイン自体が表示されません。
Melodyne(旧バージョン)のインサートにはMIDIなどのインストゥルメントトラック、つまりオーディオトラック以外でも使うことができます。
新バージョンの「ARA」で使いたい場合は一度書き出して、オーディオの状態にすることが必要になります。
- Melodyne(ARA)
- Melodyne
インサートの1番上にしか使えない
Melodyne(ARA)はインサートエフェクトの Audio Unit > Celemony でも2番目以降は表示されずに使うことができません。
先に1番目に他のインサートエフェクトを使ってしまっているとわざわざ動かさないくてはいけません。
エフェクトが1つ2つならいいのですが、たくさん使っている場合はちょっと面倒ですね。
使用するトラックにはあらかじめ 「Melodyne (ARA)」 を刺しておくか一番上のインサートは空けておきましょう。
事前にチャンネルストリップ設定を作っておくといいかもしれないですね。
※DAW側でしばらく再生しないと編集データが消える
作業をしているとデータが少し前に戻って、一部の編集した処理が消えてしまっていることがあったの調べました。
どうやらMelodyne側のインサートの中だけで再生、修正の作業してると編集したデータが戻ってしまうらしい。
Melodyne側のダブルクリックで再生することができるのですが、これは使わないでなるべくDAW側のLogicで再生するように気をつけて方がいいですね。
また、作業を中断して席を少しはず時などはひとまず再生しておくといいかもしれないです。
リージョンをコピーをするとMelodyne編集後のデータがコピーされる
リージョンをコピーすると編集後のデータがコピーされます。
コピー後どちらかに編集を加えても追従してもう1つのデータは変わりません。
つまり、コピーしたものはリンクされずにそれぞれが別のデータとして扱うことになります。
代替トラックを使っても編集データは残る
Logicの「代替トラック」はProToolsの「プレイリスト」のような機能。
1つのトラックにいくつものテイクを残しておくことができます。
「代替トラック」のデータはDAWの再生ボタンを押すことで「Melodyne」のデータは更新されます。
代替トラックを変更したらDAW側で再生をしましょう。
クローンを作ると作ったクローンの方のリージョン位置にデータが現れる
クローンはコピーに似た機能で、コピー元に変更が加えられると追従して、コピーされたクローン側にも変更が加えられるというもの。
Melodyneにコピー元のリージョンの位置のデータは表示されません。
元データは未編集のものになってしまう。
クローン自体をあまり併用して使わない方がいいのだと思います。
StudioOneだと追従して変わってくれたのでこれは少しだけ不便…。
AppleLoopは「新規オーディオに変換」などが必要
AppleLoopにはトラックにリージョンを配置後、テイクの様な形ですぐに違うパターンに入れ替えることができる便利な機能があります。
しかし、この状態で再生しようとすると1つのリージョンにいくつかの音声データがあると処理されないというダイアログが出て使用できません。
1度、書き出して別のデータにすることでMelodyneで編集することができます。
Flex Pitch機能は同時に使えない
Flex PitchはもともとLogicに備わっていたPitch修正機能です。
同時に使おうとするとダイアログが出て使うことができません。
事前にトラック側で解除しておいた方がいいですね。
そもそも一緒に使うことはないとは思うけど…。
追加でパンチインしたければ代替トラック、別トラック
Melodyneで編集後パンチインなどをして新たにテイクフォルダに追加すると、パンチイン前のMelodyneの編集データが元に戻っていることがある。どうしてなるのかはわからないので、追加で録音するなら代替トラックを作るか別トラックで録音を推奨します。
まとめ
いろいろ使いやすくなってかなりいい!
Studio One と比べると少しだけ使いにくところもあるけど気をつければなんとかなる。
とりあえず編集後は Logic で再生するのは癖にした方がいいかな?と思いました。リージョンの更新も再生でされているので。
これだけの連携があるのであれば Logic の Flex pitchを使っていた人は早めに導入した方がいいかもしれませんね。少し値は張るけど。
今後、改善点してほしいところはクローン(Logicの機能)がMelodyneとリンクして使えるようになればなと思っています。曲のセクションを丸々コピーしたい時には、コピーを使うよりクローンの方がいい時もあるので。