【iPhone】iOS版 GarageBandの音源の使い方 Keyboard編

Garage Band
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GarageBand Ver.2.3.7

iOS版 GarageBandにはたくさんの音源が収録されています。

大きく分けると6種類!

今回はその中でも特に音色の多い “Keyboard” の使い方を紹介していきます。

Keyboardといっても使える音色は鍵盤楽器だけではありません。

Keyboardで使える楽器
  • キーボード系
    アコピ、エレピ、クラビ、オルガン、シンセサイザー…など
  • 打弦楽器
    ギター、ベース…など
  • ストリングス
  • ブラス
  • ウッドウインド
  • 民族楽器系

基本的には打楽器以外の楽器を選んでキーボードで演奏すること可能です。

Keyboardの操作は少しわかりにくいところもありますが、使いこなせば一通りの楽器がGarageBandで演奏できます。

最優先でマスターしておきたいですよね!

それでは、音源を立ち上げるところから見ていきましょう!

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音源を立ち上げる

通常は”新規で曲を作成“するか、トラック表示画面で“ブラウザボタン”をタップするとこの画面が表示されます。

スワイプして「KEYBOARD」を選びます。

タップする位置によって“5つの方法”で音源を立ち上げることができます。

KEYBOARD

最後に「Keyboard」で立ち上げた音色か変更した音色と同じものが選択されて立ち上がります。

例えば「Keyboard」をタップするととこんな感じで立ち上がります。

Keyboardをタップした場合
  1. 「Grand Piano」を立ち上げる
  2. 「Electric Piano」に変更
  3. 録音したり、別の楽器を立ち上げたり、打ち込みしたり何かしらの操作をする
  4. 「Keyboard」の部分をタップして音源の追加

    前回選んだ「Electric Piano」の音源が立ち上がる

Smart Piano

「Smart Piano」を選択すると下の画像のような画面になります。

後述するコードストリップ”が使える画面になります。

立ち上げた時の音源は「Grand Piano」に設定されます。

Alchemyシンセ

「Alchemyシンセ」という「Logic」にも入っているシンセサイザーが立ち上がります。

たくさんの音色が用意されていて、カオスパッドなどで複雑な動きをする音色をつくることができます。

立ち上げた時のデフォルト音色では「Epic Cloud Formation」に設定されています。

Sampler

下の画像が立ち上がり、サンプリングの素材になる音を録音、設定をする画面になります。

iPhoneで素材を録音することも、ファイルとしてあるオーディオ素材を使うことも可能です。

録音した音は自動で音を判別して高さを設定してくれます。

つまり、適当に歌った声などでも、「ドレミファソラシド」に設定されて、他の楽器と演奏することが出来ます。

その他のサウンド

「Keyboard」のすべての音色の中からリストで選択できます。

2019年6月現在、拡張音源を追加した状態で…

  • Keyboards
    …8種
  • Alchemy Synth
    …サブカテゴリー14種
     …全 300種
  • Synth Classics
    …26種
  • Synth Bass
    …23種
  • Synth Leads
    …26種
  • Synth Pads
    …19種
  • FX
    …8種
  • Other
    …30種

8つのカテゴリーから音源を選べます。結構な音色が使えますよね。

“Alchemy Synth”には300種類も音色があります。

また、自分で作った音色を追加することも可能です。

音色の変更

音色を選択した後に変更が可能です。

※ただし同じ楽器に限ります。
Tracksの「Keyboard」なら「Keyboard」中から、「Strings」なら「Strings」の中から変更可能です。

↓「Keyboard」をつかっていた場合、別のカテゴリーの音源には変更できない。

音色の変更はメインの「トラック表示」画面からは音源を変更することができません。

右上のナビケーションボタン「▼」を押しても表示されていません。

音色を変更したい場合は、必ず音源を演奏する画面を開きます。
鍵盤を演奏する画面ですね。

タップすると音色選択画面で変更が可能です。

操作画面の設定

演奏のメイン画面です。画面の上にあるボタンの機能について見ていきたいと思います。

オクターブスイッチ

右側のボタン「>」で表示されている鍵盤が1オクターブ高くなります。

左側のボタン「<」で1オクターブ低くなります。

Sustainコントロール

サスティーンペダルの機能のボタンです。

スワイプでロックすることができます。

選んだ音色で表示や機能が変わります。

アコピやエレピ、Wurlitzerなどのシンセサイザー以外のいわゆる鍵盤音色は3Dtouchで押し込むと「Sustain」がONになります。

Rotation

オルガンの音色の場合は、「Sustain」のボタンが「ROTATION」に変わります。

ロータリースピーカーのような効果があります。

値は「slow」と「fast」で回転数が速いか遅いかを切り替えます。

3Dtouchによって演奏中鍵盤を押し込むことで、「slow」を「fast」に切り替えることができます。

ジャイロコントロール

Alchemyシンセのみで設定可能のようです。

ONにするとiPhone本体を傾けることにより音色を変化される事ができます。

左右スワイプ操作

鍵盤を押した状態でスワイプするとどうなるか?移動は設定によって変わります。

  • Glissando
  • Scroll
  • Pitch

※ピッチベンドできない音色には「Pitch」を設定することができません。(Grand Piano など)

Glissando

スワイプで次のノートに切り替わります。

左から右にスワイプすると「ドレミファソラシド…」とグリッサンドが可能です。

Scroll

横にスワイプすると鍵盤をスクロールすることができます。

次のフレーズを弾く前にずらすと便利です。

片手で持って操作する場合はこれが意外と便利!

Pitch

横にスワイプするとピッチベンドをすることができます。

※一部の音色では設定できません

Scale

音符のマークのボタンです。

スケールの音だけの鍵盤になります。

指定したスケールの鍵盤しか表示されません。

黒鍵がなくなって上下による移動がなくなるので演奏がしやすくなります。

スケールは12種類の中から選択できます。

  • メジャー
  • メジャーペンタ
  • メジャーブルース (P1 M2 m3 M3 P5 M6)
  • ミクソリディアン
  • クレツマー (P1 m2 M3 P4 P5 m6 m7)
  • マイナーペンタ
  • マイナーブルース (P1 m3 P4 dim5 P5 m7)
  • 日本 (P1 m2 P4 P5 m6)
  • マイナー
  • ハーモニックマイナー
  • ドリアン
  • 東南アジア (P1 m2 m3 P5 m6)

上にスワイプするとモジュレーションが入るですが、こちらの表示だと黒鍵がないのでやりやすいですね。

アルぺジエーター

鍵盤を押さえると押さえた鍵盤のアルペジオがテンポに合わせてループして自動演奏されます。

音の順番、音の長さ、オクターブの範囲など設定することができます。

Latch

アルペジエーターをONにすると「Sustain」ボタンがが「Lach」ボタン変化します。

最初にいくつかの鍵盤を押さえたあとは1つの鍵盤を押しただけで自動でトランスポーズして演奏してくれます。

また、録音した場合はアルペジエーターできちんと演奏された状態で録音されます。

コードストリップ

コード演奏をワンタップで出来るようにする機能です。

音源を立ち上げる時「Smart Piano」を選択すればすぐに使うことができます。

アルペジエーターと同時に使うことも可能です。

通常は右上のメモリのようなボタンをタップ。

画面は主に2つの領域に別れています。

上の赤がコードの構成音全て。

下にいく程低い音になります。

使用する音の高さはあらかじめ音域が設定されてるようです。

IMG_3589.TRIM_-2

右手の演奏は1番低い音はE2からになっているみたいです。

ルートの音によってトップノートを度数で決め打ちするということはやりにくいです。

例えばこのCの3度、Eをトップに持ってきたいと思った場合はいちいち鳴らして確認する必要があります。

高い領域はタップした後スワイプするとアルペジオになります。

下の領域は下から1度、5度、8度(1度)となっています。こちらはベース演奏用ですね。コードは弾かれず1音だけが弾かれます。

注意事項

タップし続けたまま別のコードをタップすると前に弾かれたノートはオートオフされます。2つのコードを一度に弾くことはできません。

カスタムコード

設定されているコードはデフォルトでダイアトニックトライアドコードを中心に構成されています。

自分でコードをカスタムして使うことも可能です。

コードストリップが有効な状態で右上の歯車の設定ボタンをタップします。

「曲の設定」を選択

コードを編集を選択(※通常では「コードを編集」の項目はありません。コードストリップがONになると表示される)

コードを選んで好きなコードにカスタマイズできます。

コードを選択して「元に戻す」で最初のデフォルトコードに戻ります。

カスタムコードの注意事項
  • コードはこの曲の他のトラックでも共有
  • コードが5声の場合、下のルート音と5度音以外では4音で演奏されルート音は省かれる
  • また曲の設定キーを変えるとそれに合わせてトランスボーズされる

事前にキー設定はしておいた方がいいですね。

自動演奏

コードストリップがONの時、自動演奏を設定することができます。

コードストリップがONの状態でコントロールボタンをタップ

「Auto Play」 というつまみが表示されます。ツマミの数字を変えて、いくつかの演奏パターンから選ぶことが可能です。

表示されるツマミが音色によって変更されます。

演奏パターンも音色によって変わります。

「Grand Piano」と「Classic Rock Organ」の音色では演奏される内容も変わるということです。

ボタン3つになります。タップするボタンによってピアノの右手、左手のような感じになっています。

右手、左手、両方がタップされる

高い音域、右手演奏のような部分

低い音域、左手、ベース音

タップすると演奏が開始されます。

片方だけ演奏させることも可能です。

それぞれ別の音のコードにしてオンコードにすることも可能です。

コントロールボタン

画面右上のツマミのマークをタップします。

音色の細かい設定やコードストリップが有効な場合の自動演奏を設定できます。

設定出来る音色とできない音色があり、設定できない音色では表示されません

それぞれの音色によって設定できるものが変わります。(オルガンならドルーパー、シンセサイザーならフィルターのカットオフなど…)

フェイスコントロール

フェイスIDなどが使える機種のみ可能みたいです。

口の動きにあわせて音色をコントロールできるとのこと…。

使用不可な機種のため、詳細は不明です。すみません!

演奏時に気をつける点や仕様

使える演奏方法

iPhoneで演奏することによって、たくさんのパラメータを変化させることができます。

これだけ一度に変化を加えられる楽器はなかなかないと思います。

ピッチベンド

真ん中のボタンをPitchに設定するします。

鍵盤をタップした状態で左右にスワイプする。

モジュレーション

鍵盤をタップした状態で上下にスワイプする。

使える音色と使えない音色があります。

スケールボタンを使うと使いやすい。

3Dtouch

音色によって機能が変わります

強く押すと画面のエフェクト部分が若干大きくなります。

Grand Pianoなど鍵盤系の音色では「Sustain」ボタンと同じになって、シンセサイザー系の音色では何かしらの音色変化に設定されているようです。

どのパラメータが動くかはコントロールボタンを開いて確認します。

ベロシティの感度

3Dtouchによってベロシティの感度も変えることができます。

トラックコントロールから…

トラック設定を選択。

ベロシティ感度を選択すれば…

調節が可能です。

ジャイロコントロール

Alchemyシンセでのみ使用可能です。

iPhone本体を傾けることによって音色に変化を与えることができます。

(設定方法はAlchemyの項目に書いてあります。)

発音数の上限

iPhoneの場合はキーは5つまで6つのキーをタップするとノートオフされてしまいます。

BluetoothでMIDI鍵盤を接続して、16個の鍵盤を同時に鳴らしても問題ありませんでした。

iPhoneで演奏する場合に限り制限がかかるようです。

Mac版のGarageBandやLogicでファイルを開くとどうなる?

ピッチベンド

まずはピッチベンドさせたものをMac版のGarageBand、Logicで開いてみました。

GarageBandでファイルを開くと↓のようになっていました。

きちんとピッチベンドが書かれています。

Logicで開くとこんな感じ。

Mac版GarageBandとLogicに共通で独自の範囲でピッチベンドが設定されているみたいです。

ベンドをMAXにして1音や半音、オクターブではないみたいです。

ファイルを開く分には問題がないので、あとでMacの方で設定を変えたい場合は注意が必要かもしれません。

モジュレーション

鍵盤を上にスワイプすることでモジュレーションを加えることができます。

Macでファイルを開くとどうなるか?

試してみました。

GarageBand

Logic

Mac版GarageBandでは若干カクカクと加工された線になっていました。

正しいのはLogic版の方です。

3Dtouch

ここからはLogicのみで検証。

3Dtouchはチャンネルプレッシャーになっていました。

iPhoneの画面を押し込むとチェンネルプレッシャーの値も上がります。

複数のピッチベンドとモジュレーションなどはどうなる?

スライドさせてコードを演奏したものをLogicで開いてみました。

MIDICCなどが、どうなったか見てみます。

(一度に全て表示できないので、使用中のCCの表示になります。)

それぞれの音が別チャンネルで設定されるみたいです。

入力されるのは以下のようになりました。

  • Sustain
  • ベロシティ
  • ピッチベンド
  • モジュレーション
  • チェンネルプレッシャー

それぞれが別のチャンネルで設定されていました。

まとめ

ちゃんと使ってみると意外と使いやすく設計されていますね!

個人的には片手持ちでスクロールで音を確認したり、コードストリップによる演奏なんかが使いやすく感じました。

面白かったのがスライドさせてのコード演奏法。これはiPhoneやiPadならではだと思いました!

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