8月にアップデートされたKORG gadget2。
これによりいくつかのガジェットが追加されました。
その中でも注目なのが、「Warszawa」。ワルシャワ、ポーランドの首都ですね。(KORG gadgetのガジェットの名前は地名になっている)
「Warszawa」korgの別アプリとしてリリースされていた「Electribe Wave」をガジェット化したもの。
「Electribe Wave」を購入していれば「Korg gadget2」の中で使えるようになりました。※Mac版では別途購入は必要ありません。
以前、買ってはみたものの使うこともなく、正直持て余していました…。
『せっかく、KORG gadgetでも使えるなら使いたい〜!』と思い、どんなガジェットになっているのか?使い方など調べてみました!
Warszawaはどんなガジェット?
ガジェットの説明が選択画面にあるので、「Warszawa」の説明を読んでみます。
斬新に鋭く攻めた最先端サウンドを創り出すことができる「ELECTRIBE Wave」をガジェット化下、ウェーブテーブル・シンセサイザーです。PCMシンセとは異なり、音の要素となる短い波形の断片を繰り返し再生させたり、再生中に波形の位置を変更したりする事が可能。豊富なウェーブテーブル、強力なフィルター、2基搭載されたモジュレーションを組み合わせて、多彩な倍音を含むエッジのある音作りができます。
ウェーブテーブル・シンセサイザー?気になる単語ですね。
これは続きの説明の通り、元となる波形が変化するという事みたいですね。
ピアノなどの波形は時間ごとに変わっていくのは当然ですが、それとは別で全く違う波形にもなるいう事です。
最近のシンセサイザーでは、かなり使われていると思います。
ガジェットの真ん中の波形は、その変化の様子を表示しているみたいですね。
アプリとガジェットの違う部分はガジェットには「DRUMパート」「MIXER」「パターン」などがないみたいです。これらはKORG gadgetの方についているのでカットされて当然ですね。
Warszawaの使い方
まずは、接続順序を確認していきます。
OSC → FILTER → AMP → EQ → iFX
※iFXは1つだけ追加できるエフェクトです。
iPhoneのレイアウト
レイアウトは縦画面と横画面で少し変わります。
- SYNTH
- AMP/FX
- MG
縦画面で3つだったものが、黄色の「AMP/FX」が分かれて、2つにまとめられています。
- SYNTH(AMP)
- MG/FX
※Mac版では常に横画面になっています。
続いて、各ツマミなどの機能をみていきます。
先ほども書いた通り、マニュアルがあるので簡単に説明します。
書いてない部分などを掘り下げてみました。
ARP(アルペジエーター)
- ON/OFF
アルペジエータを使うかどうか - 音の動き方
※TRIGGER : 1音再生された後、押している音が全て鳴らされます。 - 音が動く速さ
最大1/64まで - GATE
音の長さ
「KORG Gadget2」に最初から入っているアルペジエーターが優先されます。
ですが、「Warszawa」の方を細かい値にするとPItchに矩形波LFOをかけたようなサウンドになる事がありました。
VOICE
- モード
POLY : MONO1(legato): MONO2(mono)
POLYの時の同時発音数“4音”みたいです。 - GLIDE
前の音のピッチから次に鳴らしたピッチを動くようになる。 - TRANS
トランスポーズします。 - BEND
これはピッチベンドした時どれくらいピッチが動くか?です。最大24まで
OSC
このパートがガジェットのメインになると思います。
現在は波形は4つのカテゴリーから選べます。※iOS版は追加で購入が必要です。
- ファクトリー : 107
- Solid : 55 ※追加購入
- Atmos : 55 ※追加購入
- FACTORY PCM : 68
選んだ波形が「FACTORY PCM」の場合は左側のツマミは使えず、ウェブテーブルの機能は使えません。
POSITION
立体的に動く波形のスタート位置です。左に回すと波形は手前側に、
右に回すと波形は奥に行きます。
EG INT
数値を大きくするほどよりより奥側に。小さくするとより手前側に波形が動きます。
「+」にすると奥側に波形の変化が起こります。
「-」にする手前側に波形の変化が起こります。
0のままだと波形の変化が起こりません。
EGの値によって動く速さが変わります。
- Attack
「Position」で決めた位置から奥、もしくは手前に動き始める - Decay
奥、手前に動いた波形が「Position」位置まで戻ってくる。
これが少ないとすぐ元の波形に戻ってしまう。 - Release
Decayで戻らなかった場合「Position」の位置まで完全に戻ってくる速さ
分かりづらい場合は試しに「FACTORY WT」の 「51.AIUEO」という波形で試してみましょう!
「Position」を一番左まで回します。
「EG INT」を右いっぱいまで回します。
黄色の領域のEGの「Attack」を12時ぐらいに。
「Decay」も12時ぐらいにします。
何か音を鳴らしてみましょう。
『アイウエオイウ』という風に音が出ないでしょうか?
できない場合は「Modulation」がかかっているかもしれません。ピンクの領域の「Modulation」を確認して「off」にしてみてください。
こんな感じで手前に奥に、元になる波形が変化していっています。
右のツマミ2つにモジュレーションをかける事ができます。波形にさらに波形を掛け合わせてより複雑な音にして行きます。
FM音源のような感じになるかと思います。
FILTER
- LPF(ローパスフィルター) : HPF(ハイパスフィルター) : BPF(バンドパスフィルター)
- CUTOFF
どこの周波数でカットするか? - PEAK
特定の音をどれくらいあげるか? - EG INT
EGの設定で「CUTOFF」が動くようになる。
マイナスの値もあって、マイナスにすると反対から再生になります。
MODULATION
Modulationは2つ入っています。
- BPM
テンポに合わせてモジュレーションします。 - KEY
ONにするとキーボードを押すごとにモジュレーションの波形が最初からになる
つまりOFFだと常にモジュレーションの波形が動いている感じ
KEY1
2つの鍵盤を押さえた時は最初からにならない。
KEY2
2つの鍵盤を押さえた時も毎回最初からになる - SPEED
モジュレーションの波形の速さ - DEPTH
モジュレーションの波形の深さ - SHAPE
モジュレーションの波形の形が変わります。
UNISON
- NUMBER
ユニソンで鳴らされる数です。4まで可能。 - DETUNE
どれくらい音をずらすか? - SPREAD
ステレオ感を調整します。
EG
EGは(エンベローブジェネレーター)のこと。
“ADSR”と4つなく”ADR”の3つしかありません。Sustainがないので、DECAYを減らしてしまうと値が0になってしまいます。
AMP
GATE : この場合 EGは関係無くなります。
EG
EGを使って音量を調節します。
iFX
エフェクトを1つだけかける事ができます。
- TYPE
どういうエフェクターにするか?
2つのツマミは選ぶエフェクトにより変わります。
TYPEの中で気になった物を調べてみました。
- ENSEMBLE
複数で演奏をするようにする。UNISONと似ている。 - Pump
トレモロにも似ています。ただしもう少し跳ねるような感じになります。 - Grain Shifter
スライサーと似ている。ただしスライスした所を繰り返す感じ。 - Valve Force
真空管シュミレーター
EQUALIZER
「Low」と「High」の2つのイコライザーがあります。
まとめ
最初にも書きましたが、正直「Electribe Wave」って出番がなかったので、これを機会に使っていこうと思いました。
音色の多さや複雑さが他のガジェットとは違うように感じました。
もともと「Electribe Wave」が、「Warszawa」とリズム音源で曲をつくるようなアプリです。
そりゃ強力な音源になるはずですよね!
コメント