iPhoneやiPadで使えるiOS版のGarageBandですが、小さい端末でも“録音”をすることは可能です。
細かい部分は若干癖がありますが、基本的な操作は難しくありません。
覚えておくと作業がはかどる仕様などもあるので、使い方を把握してしまいましょう。
iOS版GarageBandの基本的な録音の使い方
まずは画面上の矢印の「 ルーラ」を録音したい場所に動かします。
画面上の赤い丸の「● 録音ボタン」をタップすると録音が開始します。
基本的には録音されるのは“選択されているトラック”です。
録音を開始するとトラックの演奏画面や設定画面に画面が自動で切り替わります。
録音されるのは“セクションの最後まで”です。
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録音は“再生中”にも「● 録音ボタン」をタップして録音することができます。
再生中に録音をタップすると“タップした瞬間”から録音が開始されます。
- ルーラを動かして●で録音開始
- 録音は選択されたトラック
- セクションの最後まで録音
- 再生中も録音できる
iOS版GarageBandの録音の設定
録音の設定は以下の2つから設定します。
- 曲の設定
- トラックの設定
まずは「曲の設定」のカウントインから見ていきましょう!
カウントイン
カウントインとは録音するとき、“手前の小節から再生される”という機能です。
もし、タップした瞬間に録音されてしまう演奏に間に合わなくなってしまいまし、リズムの点でも、入りにくいです。
なので、通常は「ON」に設定しておくと良さそうです。
GarageBandの場合は”録音する小節の1小節前から”になります。何小節前から録音をするのか?という設定は変更する事ができません。
つまり、「2小節前からカウントイン」ということはできません。
また、2拍目から録音したい場合は、1小節前の1拍目からカウントインがはじまります。
カウントインの設定方法
カウントインの設定のやり方は画面右上の歯車の「 設定ボタン」をタップします。
「曲の設定」をタップして設定画面に入ります。
「メトロノームとカウントイン」という項目をタップします。
「カウントイン」を 「 ON」にすると録音される前にカウントが入ってから録音が始まります。
トラック表示の場合カウントインを「OFF」にしていてもカウントインで録音が始まります。
これは画面の切り替わりがあるため、設定に関係無くカウントインされるみたいです。
ビジュアルカウントイン
「ビジュアルカウントイン」というのはカウントインの時、画面に というカウントが表示がされ設定です。
拍子が変わるにつれて、カウントの数字も変わります。
- 4/4 …
- 3/4 …
- 6/8 …
- カウントインは「曲の設定」から
- 前の小節から再生される
- トラック表示から録音すると自動でカウントイン
マルチトラック録音
こちらも画面右上の設定ボタン、「曲の設定」から変更します。
スクロールして「詳細」選びます。
「マルチトラック録音」を“ON”にするといくつかのトラックを同時に録音できる様になります。
トラックをスワイプして「トラックヘッダ」を開くと録音ボタンが追加されているのがわかります。
USBでつないだオーディオインターフェースとiPhoneのマイクでマルチトラックという事は不可能のようです。
つまり、USBでつないだ機器に“複数のチャンネルが無いとマルチチャンネルで録音はできません”。
しかし、音源トラックとオーディオトラックであれば、外部入力がなくても2つ一緒に録音することができます。
歌いながらピアノを弾いたりということはできるってことですね。
24ビット・オーディオ
こちらも「曲の設定」>「詳細」と選択していきます。「マルチトラック録音」の下にスイッチがあります。
“OFF”にすると録音時や共有で書き出す時にも、“16ビット”の音声ファイルになります。
何か理由が無い限りは24ビットでOK。
ソングセクション
画面右上「+」から、ソングセクション設定を変えると録音範囲を変えることができます。
基本的には現在選択されている”ソングセクションの最後で録音終わる”ので途中で録音を止めたく無い場合は「自動」、「すべてのセクション」を選択しましょう。
「自動」は1番最後にあるセクションのみで可能で途中で止まる事なく、“停止するまで録音がずっと続きます”。
ソングセクションについてはこちらの記事にまとめてあります。
録音のトラック設定
画面右上の歯車の「 設定ボタン」をタップして「トラックコントロール」を選びます。
そこから「トラック設定」を変える事ができます。
録音から設定を見てみましょう。
どちらかをオンにしておくとセクションを繰り返した時にも引き続き録音がされます。
録音を統合
トラックが“音源”の場合は「録音を統合」と言う項目が追加されています。
これは前に録音されたリージョン上書きして消すことなく、そこにノートを追加していくことができます。
つまり、前に録音したデータも残るという事ですね。
マルチテイク録音
「マルチテイク録音」はオーディオと音源どちらでも使う事ができます。
新たに録音されるたびに、リージョンの中にテイクトラックが追加されます。
つまり繰り返し演奏してその中からいいものを選ぶという事が可能です。
上書きしてしまったテイクは残らないので、常にこの設定にしておくといいかもしれません。
iOS版GarageBandのオーディオトラックの録音について
オーディオトラックの録音方法は3つになります。
- Audio Recorder
- inter-App Audio
- Amp
「Audio Recorder」と「inter-App Audio」は切り替えが可能ですが、「Audio Recorder」と「Amp」は切り替える事はできません。
Audio RecorderとAmpに互換性がないということです。
- Audio Recorder ←◯ 切り替え可能→ inter-App Audio
- Audio Recorder ←× 切り替え不可→ Amp
Audio Recorder
画面左上のナビゲーションボタンをタップすると使用する音色の設定を変える事ができます。
音色を変えるとパラメーターが変わっています。
これは使っている「プラグインとEQ」が自動で切り替わっているためです。
トラックコントロールから「プラグインとEQ」を確認すると、対応するプラグインが入っているのがわかります。
現在のところツマミを動かして、オートメーションさせることができません。
また、画面右上の「コントロールボタン」をタップしてオフにすると「Fun」というカテゴリーの中から選ぶようになります。
初期のiOS版 GarageBandでは、録音の音色設定が「Fun」の中からしか選べなかったので、その名残なのかなぁと思います。
左下の表示はUSBマイクをつなぐと自動で「USB」に切り替わります。
この場合はiPhone自体のマイクを選ぶ事ができない様です。
Audio Recorderの入力設定
入力が画面左上にある「プラグ」のアイコンをタップする事で選択する事ができます。
「EXTERNAL」の「 Inter-App Audio」を選べば、別のアプリから音を取り込むこともできます。
モニタ
マイク、ギター、ヘッドホンを繋ぐモニタという項目が表示されます。
ONにすると、録音される音をモニタリングする事ができます。
これは画面右下の「モニタ」の部分で変更する事ができます。
トラック表示からも変更することができます。
トラックをスワイプしてトラックヘッダを表示します。
タップでモニタを切り替えることができます。
ただし、ヘッドホンをつないでいない場合は画面に表示が出てONにする事ができません。
ノイズゲート
ONにするとホワイトノイズの様な一定以上の小さな音が再生されない様になります。あまり上げすぎてしまうと、本来出したい音も出なくなってしまうので注意が必要です。
また、ノイズゲートはエフェクトとして処理されるため、モニターしているときに音が出ていなくても、リージョンが側にはしっかりと録音されています。
音色の保存
音色を変更する画面で右上の「保存」ボタンをタップすると現在の音色を保存することができます
Amp
Ampとストンプボックス
ストンプボックスとアンプの設定は画面右上のアイコンをタップすると切り替えることができます。
Ampの選択
スワイプして使いたいAmpを選びます。
画面右上のコントロールボタンをタップするれば、ツマミを操作することができます。
ストンプボックス
ストンプボックスは最大4つまで追加することができます。
凹みをタップすることでスタンプボックスが追加されます。
スタンプボックスを削除したい場合はスタンプボックスをスワイプして外まで持っていくと削除することができます。
画面右上のコントロールボタンをタップして1つ1つの設定を調整することができます。
こちらでもスタンプボックスを追加することはできますが、ストンプボックスを削除することができません。
チューナー
横にあるのはチューニングボタンです
タップするとチューニングする画面に切り替わります。
Guitar/Bass
タップする事で使用するアンプを、ギター用にするかベース用にするか選ぶ事ができます。
どちらか1つしか選ぶ事ができません。
入力設定
画面左上のプラグのアイコンをタップすれば入力設定の画面にする事ができます。
inter-App Audio
「AMP」の方でもinter-App Audioを選ぶ事ができます。
音源を選べば別のアプリの音に「AMP」をかける事ができます。
エフェクトを選べば別のアプリのエフェクトを使用する事できます。
モニタ
ギターはオーディオレコーダーと違ってボタンがないので「入力設定」からモニタをタップしてオンオフを切り替えます。
ノイズゲート
こちらはAudio Recorderと同じです。
まとめ
一通りの録音方法を見てみました。
マルチテイクの録音設定など若干面倒わかりにくい所にありますが、やり方が分かれば後はシンブル。
Touch instrumentなども簡単に操作ができるため、コード演奏しながら思いついたメロディをすぐに録音するということもできそうです。
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