今回はiOS版GarageBandの“ピッチベンド”の使い方についてまとめました。
それぞれの楽器でかけ方が違うのと、録音後にピッチベンドをかけられないか?というのを調べてみました。
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iOS版GarageBandのピッチベンドをかける方法
iOS版のGarageBandでピッチベンドのかけ方は2つあります。
- Touch Instrument を使う
- MIDIキーボード を使う
基本的には、このどちらかになります。
今のGarageBandではピアノロールでビッチベンドを作るのはできないんですよね。
Touch Instrument によるピッチベンド
ただし、一部の「Keyboard」の音色と「Drums」以外のTouch Instrumentであればピッチベンドをする事ができます。
使い方は楽器それぞれで違うので確認してみましょう。
Keyboard
画面上部にある「Glissando」、「Scroll」のボタンをスライドさせて「Pich」にします。(Grand Pianoなど、もともとピッチベンドを想定されてない音色には、この表示がありません。)
後は演奏時に鍵盤を横にスライドさせてピッチベンドをさせて下さい。
音の範囲は表示されるている鍵盤であれば“どの音にでも”ピッチベンドすることができます。
Strings
Stringsの場合はノート演奏で、“スケールを使用してない場合”ピッチベンドが使えます。
演奏時に弦を横にスワイプする事でピッチベンドをする事ができます。
こちらも表示されている弦の端から端までピッチベンドできます。
Guitar
では弦を縦にスワイプして引っ張る事でピッチベンドをかける事ができます。
スワイプする方向は上でも下でも可能です。
しかし、音については上でも下でもピッチを上げることしかできません。
範囲は弦を1番引っ張った状態で、1音になっています。
もし、ピッチを下げる演奏をしたい場合はタップした瞬間にスワイプでピッチベンドをして、タップしたものを下げるなどして対処しましょう。
弦ごとにピッチベンドの判定は分かれているため、ユニゾンチョーキングなども可能です。
また、コード演奏時にはピッチベンドを使用する事ができません。
Bass
Bassでは、Guitarとほとんど同じです。
弦を縦にスワイプして最大1音のピッチベンドをかけられます。
「Upright」とという音色に限り、横でもピッチベンドが可能です。
これはフレットレスなため、スライドした音色を再現するためです。
琵琶(Pipa)
これも「Guitar」「Bass」と同様に縦にスワイプする事でピッチベンドさせる事ができます。
範囲は1音でピッチを上げることのみ可能。
スケール機能を使っていてもピッチベンドは可能です、
二胡(Erhu)
弦を横にスワイプする事でピッチベンドする事ができます。こちらは弦の上であればどこまででも、ピッチベンドする事ができます。
スケール機能を使った際もピッチベンドする事ができます。
琴(Koto)、古筝(Guzheng)
こちらは弦をタップした後左右にスワイプする事でピッチベンドが可能です。
範囲は上下に1音ずつで、右にスワイプするとピッチが上がり、左にスワイプすると、ピッチが低くなります。
MIDIキーボードを使う
MIDIキーボードを使えば、録音中にピッチベンドをかける事ができます。
全ての楽器で使用する事でき、「Drums」なんかの楽器にもピッチベンドをかける事ができます。
範囲は全楽器共通で上下に1音です。
ピッチベンドできないものとしては、「External」で“Audio Units機能拡張”で読み込んだ楽器がピッチベンドに対応していなければ、ピッチベンドできません。
逆に対応していればピッチベンドできます。範囲も読み込んだ先のアプリによって変わります。
Guitarなどの複数弦がある楽器でも、ピッチベンドすると全ての音がベンドされてしまします。
Touch Instrumentのようにユニゾンチョーキングのような事はできません。
後からピッチベンドをかける
録音した後にピッチベンドをかけることが、一応できます。
MIDIキーボードを使わないとできないため、Touch Instrument だけでは後からピッチベンドをかける事は出来ません。
画面右上の歯車の「設定ボタン」をタップして「トラックコントロール」をタップします。
その後、「トラック設定 > 録音」 を選びます。
録音を統合を”オン”にします。
これで録音されたファイルが“自動で統合される”ようになります。
これが“オフ”になっている場合は、録音時に新たにリージョンが作成されてしまい、前に録音されたデータは消えてしまいます。
なので、録音を統合を“オン”の状態でピッチベンドをしたい場所をMIDIキーボードで再び録音すれば、録音した後からでもピッチベンドをかける事ができます。
Touch Instrumentには個別にピッチベンドだけをするという事ができないため、これができません。
まとめ
まとめると…
- Touch Instrument では楽器ごとに操作が違う
- 範囲は1音が基本
- MIDIキーボードでも可能
- MIDIキーボードのみ後からも追加でピッチベンドできる
…という感じです。
ピアノロールで操作できないというのは残念ですね。
もし、ピッチベンドを加えたければMac版のGarageBandや、Logicにデータを移して編集するのがいいかもしれません。
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