多くのDAWソフトにはキーボードショートカットをカスタマイズできる機能がついています。
「GarageBand」でもキーボードショートカットを自分好みにカスタマイズすれば作業が速くなりそうですよね。
ただし…
「そもそもGarageBandってキーボードショートカットをカスタマイズする方法あるの?」
…というのが気になるところです。
この記事では、Mac版のGarageBandのキーボードショートカットのカスタマイズ方法についてまとめています。
GarageBandでキーボードショートカットはカスタマイズできない?
最近のDAWではキーボードショートカットをカスタマイズできるのは当たり前。
いくつもテンプレートが用意されていて他社のDAWのショートカットをそのまま使えるなんて物も多いです。
「GarageBand」の上位モデルの「Logic」にも、もちろんカスタマイズ(編集、変更)する機能はあります。
ですが、「GarageBand」のキーボードショートカットは、「GarageBand」側でカスタマイズすることができません。
「GarageBand」自体は無料で使えるので「Logic」と比べてある程度の制限がかかるのは仕方が無いのかもしれませんね。
Macにはキーボードショートカットをカスタマイズする方法がある
「GarageBand」で直接キーボードショートカットをカスタマイズすることはできませんが、実はMacにはアプリケーションの「キーボードショートカットを編集する」機能が標準で備わっています。
これを使えば、ショートカットをカスタマイズする機能がなくても、自分の好みの配置にショートカットを変えることができます。
「GarageBand」に限らずアプリケーションソフトのキーボードショートカットを変更することができるので、覚えておいて損はないですね。
すこし面倒な点や制限などもありますが、使い方もかなり簡単!
キーボードショートカットのやり方
1.まずはMac内の「システム環境設定」を開きます。
アプリケーションとして開くこともできますし、メニューバーのリンゴのマーク()から「システム環境設定」を開くことも可能です。
2.メニューの中から「キーボード」のアイコンを選択します。
3.「ショートカット」というタブがあるので選択します。
4.「ディスプレイ」、「キーボード」、「スクリーンショット」などの項目の中の「アプリケーション」を選択します。
ショートカットを何も加えていない段階では、「全アプリケーション」、「メモ」などの項目しかありません。
ショートカットを追加すると、ここにアプリケーションごとのショートカットが表示されます。
5.プラス(+)のマークがあるので、クリックすることで、メニューが開きます。
6.出てきたメニュー内の「アブリーケーション」の部分を目的の「GarageBand」変更します。
これで「GarageBand」限定でこの操作が有効になります。
7.「メニュータイトル」に設定したいキーボードショートカットの名前を入力します。
試しにGarageBandの「削除して移動」という動作に何かキーを割り当ててみましょう!(削除したリージョン分後ろにあるリージョンを前に動かすというものみたいです。)
ここには指定した言葉以外の語句も入力できるので、設定できてしまうので打ち間違いや読み違いが内容に注意しましょう。
8.最後に「キーボードショートカット」を割り当てていきます。
枠内を選択して、何かキーを押すと設定することができます。
この時アルファベットのキーだけを入力しても設定されません。
通常は「⌘コマンド」や「⌥オプション」のキーと一緒にアルファベットをキーを入力します。
アルファベットキー単独で設定したい場合は「fn」キーを押しながらアルファベットを入力して設定します。
一部設定できないキーもあるようです。(deleteキーがダメでした…)
入力が完了すると、設定された項目が追加されます。
「GarageBand」の方でも確認してみるとショートカットが追加されているのがわかります。
順序をまとめると以下のようになります。
- 「システム環境設定」を開く
- 「キーボード」を選ぶ
- 「ショートカットを選ぶ」
- 「アプリケーション」を選ぶ
- 「+」をクリックしてキーボードショートカット追加する
- アプリケーションから「GarageBand」選ぶ
- キーワードを正確に指定する
- 設定したいキーを入力する
ショートカットの削除方法
ショートカットの削除はとても簡単です。
ショートカットを作った時と同様に…
「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」→「アプリケーション」から、削除したい項目を選択。
マイナス(ー)のアイコンをクリックすることで削除することができます。
間違えて作ってしまったものや、必要の無いものは誤操作の元になるので、なるべく削除しておきましょう!
キーボードショートカット作成時の注意点
「GarageBand」で使っていて気づいた注意点のまとめです。
※環境やバージョンによって変わることがあるかもしれません。
上書き登録したものは両方使える
もともとショートカットが設定されている「キー」に新たにショートカットを割り当てた場合は両方のショートカットを使うことができます。
「GarageBand」上の表示は「システム環境設定」で割り当てたものが、表示されています。
例えば「A」のキーには「オートメーションの表示」が設定されていますが、「⌥⌘⇧A」など新たにショートカットを割り当てても、引き続き「A」で「オートメーションの表示」を使うことができます。
デフォルトで設定されているものは変わらない
デフォルトで設定されているショートカットは変更することができません。
今度は「A」を他のショートカットの「削除して移動」に割り当ててみます。
すると「GarageBand」上の表示は変化するのですが、「A」を押しても「オートメーションの表示」の機能が使われて、「削除して移動」を使うことができません。
ショートカットはひとつの項目にひとつ
同じ動作にいくつもショートカットを割り当てることはできません。
キーワードに同じ名前のショートカットを新たに作っても、以前に作られたものが更新されてしまいます。
例えば「削除して移動」に「⌥⌘C」「⌥⌘A」の2つを割り当てたくても、どちらか一方しか割り当てることができません。
うまくショートカットができない時に確認すること
うまくショートカットが作れない場合は以下の項目を確認してみて下さい。
- アプリケーションは「GarageBand」を設定しているか?
- 設定するキーワード間違えないか?
- 同じキーでいくつも割り当ててしまっていないか?
- 一度作ったショートカットを削除してみる
…など
まとめ
いかがだったでしょうか?
GarageBandでキーボードショートカットをカスタマイズするには少し手間がかかりますが、自分なりにカスタマイズしたショートカットなら、作業も早くなりそうですよね。
基本的には設定されていないものに、新たなショートカット割り当てるのが良さそうです。完全なカスタマイズとはいかないということですね…。
ただ、他のアプリケーションでも使える機能なので、頭の片隅に入れておきましょう!
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