モードスケール覚えて使ってみたいけど、なかなか覚えられない。
ドリアンはレミファソラシド…それだけではなかなか使いにくいので、構成音を覚えてしまいましょう。
モードスケールの説明については今回は省きます。
まずはスケール名の確認
とりあえず7つのスケールを書いてみます。
- イオニアン
- ドリアン
- フリジアン
- リディアン
- ミクソリディアン
- エオリアン
- ロクリアン
それぞれ1〜7まで「ドレミファソラシ」の何番目から始めればいいか?という風になっています。
メジャー系 マイナー系
まずはそれぞれのスケールがメジャー系のマイナー系か?というのを分けます。
メジャー系は…
- 1 イオニアン
- 4 リディアン
- 5 ミクソリティアン
マイナー系は…
- 2 ドリアン
- 3 フリジアン
- 6 エオリアン
- 7 ロクリアン
ダイアトニックコードを覚えているのであればそのコードがメジャーかマイナーかというのと同じになっています。
- コードがメジャーならメジャー系のスケール
- コードがマイナーならマイナー系のスケール
ダイアトニックコードは…
Ⅰ Ⅱm Ⅲm Ⅳ Ⅴ Ⅵm Ⅶdim
…なので
メジャー系のスケールは…
- Ⅰ – アイオニアン
- Ⅳ – リディアン
- Ⅴ – ミクソリティアン
マイナー系のスケールは…
- Ⅱm – ドリアン
- Ⅲm – フリジアン
- Ⅵm – エオリアン
…になります。
Ⅶdim だけはマイナー系から分けます。
ペンタトニックスケールから考える
実はメジャー系、マイナー系それぞれのスケールにペンタトニックスケールが入っています。
ただしロクリアンだけは除外します。
- メジャー系
イオニアン
リディアン
ミクソリディアン
↓
メジャーペンタトニックが入っている - マイナー系
ドリアン
フリジアン
エアリアン
↓
マイナーペンタトニックが入っている - ロクリアンだけは別
メジャーペンタの構成音は…
ド レ ミ ソ ラ
P1 M2 M3 P5 M6
…の5つです。
それぞれのスケールを比べてみます。
- イオニアン
ド レ ミ ファ ソ ラ シ
P1 M2 M3 P4 P5 M6 M7 - リディアン
ド レ ミ ファ# ソ ラ シ
ファ ソ ラ シ ド レ ミ
P1 M2 M3 aug4 P5 M6 M7 - ミクソリディアン
ド レ ミ ファ ソ ラ シ♭
ソ ラ シ ド レ ミ ファ
P1 M2 M3 P4 P5 M6 m7
マイナーペンタの構成音は…
ラ ド レ ミ ソ
P1 m3 P4 P5 m7
…の5つです。
こちらもそれぞれのスケールを比べてみます。
- ドリアン
ラ シ ド レ ミ ファ# ソ
レ ミ ファ ソ ラ シ ド
P1 M2 m3 P4 P5 M6 m7 - フリジアン
ラ ♭シ ド レ ミ ファ ソ
ミ ファ ソ ラ シ ド レ
P1 m2 m3 P4 P5 M6 m7 - エオリアン
ラ シ ド レ ミ ファ ソ
P1 M2 m3 P4 P5 m6 m7
つまり、アドリブなどの演奏時にモードスケール使いたい場合に
「コードに対してコードトーンとペンタトニックは弾いても大丈夫」
なのでペンタを土台にフレーズを作って演奏することもできます。
特性音
特性音とは ‘そのスケールっぽさ‘ です。その音を入れてフレーズを弾くとそのスケールぽくなります。※ただしコードトーンでない場合が多いのであまり音を伸ばしたりしません。
- イオニアン – P4
- ドリアン – M6
- フリジアン – m2
- リディアン – aug4
- ミクソリディアン – m7
- エオリアン – m6
- ロクリアン – m2, dim5
特性音はどこか?
ここで各スケールをドレミファソラシ、レミファソラシド、ミファソラシドレ…のようにドレミをずらした場合、特性音が何になるか?みてみましょう。
キーをCとしてそれぞれを割当ててみました。
- C イオニアン – P4 -ファ
ドレミ ‘ファ‘ ソラシ - D ドリアン – M6 – シ
レミファソラ ‘シ‘ ド - E フリジアン – m2 – ファ
ミ ‘ファ‘ ソラシドレ - F リディアン – aug4 – シ
フォソラ ‘シ‘ ドレミ - G ミクソリディアン – m7 – ファ
ソラシドレミ ‘ファ‘ - A エオリアン – m6 – ファ
ラシドレミ ‘ファ‘ ソラ - B ロクリアン – m2, dim5 – ド、 ファ
シ ‘ド‘ レミ ‘ファ‘ ソラ
そうなんです。特性音はほとんど ‘ファ’ か ‘シ’ になっています。
ちなみにコードの機能で考えると、特性音もわかります。
- T トニック – ファ
Ⅰ Ⅲm Ⅵm - SD サブドミナント – シ
Ⅱm Ⅳ - D ドミナント – ファ ※コードトーンとして使える
Ⅴ Ⅶdim
特性音を弾きたいと思ったらファ か シ に当たる場所を演奏すればいいことになります。
構成音の覚え方
まずはイオニアンとエオリアンこれはそれぞれ、メジャースケールとマイナースケールと同じになっています。
- イオニアン > メジャースケール
- エオリアン > マイナースケール
そのほかのスケールは特性音以外の構成音は、
メジャー系であればメジャースケールと同じ、
マイナー系ならマイナースケールと同じになっています。
メジャー系
- リディアン
ド レ ミ ファ# ソ ラ シ
ファ ソ ラ シ ド レ ミ
P1 M2 M3 aug4 P5 M6 M7 - ミクソリディアン
ド レ ミ ファ ソ ラ シ♭
ソ ラ シ ド レ ミ ファ
P1 M2 M3 P4 P5 M6 m7
マイナー系
※今回はロクリアンも適応される
- ドリアン
ラ シ ド レ ミ ファ# ソ
レ ミ ファ ソ ラ シ ド
P1 M2 m3 P4 P5 M6 m7 - フリジアン
ラ ♭シ ド レ ミ ファ ソ
ミ ファ ソ ラ シ ド レ
P1 m2 m3 P4 P5 M6 m7 - ロクリアン
ラ シ♭ ド レ ミ♭ ファ ソ
シ ド レ ミ ファ ソラ
まとめ
モードスケールを考えるにはペンタを軸にしてみたり、
特性音はドレミで考えて’ファ’や’シ’と覚えたり、
意外と真っ正面から考えずに向かっていけば、対応するのも難しくないかもしれませんね。
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