iOS版のGarageBandにはiPhoneだけでも演奏しやすいように作られた、Touch instrumentという専用の音源が収録されています。
カテゴリーは大きく分けて6つ!
その中から今回は『Guitar』についてまとめてみました。
さっそく、見ていきましょう!
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Guitarの音源の立ち上げる
まずは音源の立ち上げ方から…。
ブラウザボタンをタップして音源を立ち上げます。
画面をスワイプして「GUITAR」まで画面を合わせます。
ギターの選択画面。
タップする場所によって“5つ”の立ち上げ方があり、それぞれ音色や設定されている機能が違います。
どういう風に立ち上がるのか、覚えておけば素早く楽器にアクセスする事が出来ます!
GUITAR
画面のほとんどを占めているこのギターのアイコン。
タップすると、前回「GUITAR」の音源の中から立ち上げた音色、変更した音色と同じものが立ち上がります。
とりあえず立ち上げてしまってあとで設定を直してもいいと思うので、ここから立ち上げてもいいですよね。
Smart Guitar
ワンタップでコードストローク、アルペジオなども簡単に演奏することができる“コード演奏モード”で音源が立ち上がります。
デフォルトの音色は「Acoustic」に設定されています。これは固定でこの音色になっています。
つまり、「Acoustic」で立ち上げたい場合はSmart Guitarをタップしてもいいって事ですね。
Notes
指板をタップ、スワイプして演奏するモードになります。
デフォルトの音色は「Classic Clean」に設定されています。これも音色は固定。
単音弾きにはこちらの方がいいかもですね。
Scales
ギターの指板が選択したスケールだけになるモードです。小さいiPhoneなどには便利な機能ですね。
デフォルトの音色では「Hard Rock」に設定されています。
その他のサウンド
リストから音色を選択して立ち上げます。立ち上げたい音色が決まっている場合はこちらを選択。
デフォルトでコード演奏できるモードで立ち上げられます。
Guitar音色の変更
立ち上げた音色は変更できます。変更できるのは同じ「Guitar」の音源の中からのみです。
※他の種類の音源には変更できません。
「トラック表示」画面の場合まず楽器のアイコンをタップして、変更したい楽器を選択します。
画面左上のギターのアイコンをタップして、演奏できるモードを表示します。
ナビゲーションボタンを押して、音色名をタップします。
変更したい音色をタップして選びます。
※トラック表示画面の時は画面タップしても音色名は表示されず、音色を変更することはできません。
Guitar音色の保存
音色の保存はトラックの音色と入っているプラグインとEQの設定が保存されます。
保存のやり方は音色の変更と同様に音色名をタップして、音色を選ぶ画面を表示します。
画面右上の「保存」をタップ。
名前をつけて保存します。
初めて音色を保存すると「カスタム」というカテゴリーが追加され保存されます。
保存した音色の削除
削除は音色を変更するメニューを開いて、カスタムを選択。
右上の「編集」をタップ。
「 – 」のボタンをタップすることで音色を削除できます。
Guitar演奏方法
iPhoneでの演奏方法は3つに分かれます。
- ギターの指板で演奏モード
- スケール簡単に演奏するモード
- コードを演奏するモード
音色による操作の変化は基本的にはありません。
まずは基本のギターの指板で演奏する操作方法をみてみます。
基本の操作
指板をタップすると音が演奏されます。
左がギターのネック側 で低い音
右はボディ側 で高い音
1つの弦では1つの音しか鳴らせません。
同じ弦の上で2つのポジションを押さえると右側の音が優先され演奏されます。
各弦の音域は以下になっています。
- E3 – D4
- B2 – A3
- G2 – F3
- D2 – C3
- A1 – G2
- E1 – D2
ベンド(チョーキング)
弦をさわりながら、上、下にスワイプすることでベンド(チョーキング)できます。
ベンドとはギターの演奏方法で弦を持ち上げることで、ボディ側との弦の距離を縮めてピッチを高くすることができます。
GarageBandでは、1音までベンドをすることができます。
1音半のベンドはできないみたいです。
実際にはありえませんが、開放弦もベンドできます。
その他演奏方法は?
以下の3つ奏法が可能です。
- ハンマリング
- プリングオフ
- スライド
ただし、専用の音が用意されている訳ではなく、ただ、ノートが切り替わるだけみたいです。
トリルなどは簡単にできるので便利です。
Scale
画面右の「Scale」ボタンをタップすると、スケールを選択して演奏しやすくするモードになります。
弦は基本と同じで6本あり、各弦で1音演奏ができます。
スケール外の音がなくなりスケールでの演奏をしやすくなります。
ギターが弾けない、または初心者の人にも簡単に扱えます。
色の違う指板が曲のキーの音になります。
どんなスケールでも2音弾いてから上の弦を弾くと次の音になります。
↑5音のペンタトニックスケール
↑7音のスケールでも2音ずつで次の音になる
基本の操作と同じでベンドも可能です。
選べるのは12種類
スケールは12種類の中からから選ぶことができます。
わかりづらいスケールは()でインターバルをつけました。
- メジャー
- メジャーペンタ
- メジャーブルース (P1 M2 m3 M3 P5 M6)
- ミクソリディアン
- クレツマー (P1 m2 M3 P4 P5 m6 m7)
- マイナーペンタ
- マイナーブルース (P1 m3 P4 dim5 P5 m7)
- 日本 (P1 m2 P4 P5 m6)
- マイナー
- ハーモニックマイナー
- ドリアン
- 東南アジア (P1 m2 m3 P5 m6)
元のギターの表示に戻したい場合は項目の一番上の「オフ」をタップします。
コード・ストリップ
画面右の4つの縦線のボタン(コード・ストリップ・ボタン)をタップすることでコード演奏ができるモードになります。
元に戻す場合は同様に同じアイコンをタップします。
ストローク
コードネームをタップするとストローク演奏をすることができます。
6本の弦をスワイプすることでもストローク演奏は可能です。
スワイプする場合はあまり綺麗に音が出ないのでゆっくりストロークしたい時や、特定の弦のみ弾きたい時に使いたいですね。
別のコードネームをタップした瞬間に前のコードの音は全て止まります。
アルペジオ
各弦をタップすることでアルペジオを演奏することができます。
ハンマリング、プリングオフは使えません。
コードネームを移動したら、前の音は止まります。
ストロークと組み合わせるといいかもですね。
弦のミュート
コード演奏時のみミュートは可能です。
画面の端をタップしながら演奏します。左右どちらでもミュートになります。
コードの編集
編集は歯車の「設定ボタン」をタップして「曲の設定」を選びます。
「コード編集」を選びます。
※「コード編集」は普段は表示されていません。コードストリップがONの時のみ表示されます。
編集したいコードを選んで、演奏するコードをカスタマイズします。
ベース音を変えることで、オンコードを作ることもできます。
「元に戻す」でデフォルトのコードに戻せます。
自動演奏
「コード・ストリップ・ボタン」がONの時のみ、自動演奏が可能です。
コードに合わせて自動演奏をさせてトラックに録音することも可能です。
画面右上の「コントロールボタン」をタップ。
「Autoplay」のツマミを数字に合わせると自動演奏が可能になります。
数字を変えると演奏されるパターンが変わります。
「Autoplay」をONにするとコードネームの下の弦がなくなります。
コードネームをタップすると演奏が開始されます。もう一度タップすると停止します。
2本指、3本指でコードネームをタップするとそのパターンを発展させたパターンが演奏されます。
ミュート部分を触っていても演奏パターンに変化はありません。
ツマミの 4パターン に指の本数による違いが 3パターン ずつ、
各音色に12パターンの自動演奏が用意されています。
ストンプボックス
「Guitar」の音源には本物のエレキギターのようにストンプボックスのエフェクターが追加されています。
画面右上のコントロールボタンをタップするとストンプボックスは表示されます。
※「Acoustic」の音色のみストンプボックスがありません。
音色ごとにストンプボックスは固定されていて変更することができません。※オーディオリージョンを録音する「Amp」では可能です。
パラメーターも「Retro Wah」の ワウ 以外は操作ができないようです。
※フェイスコントロールも使えます。
各ストンプボックスのON/OFFのみを変更することが可能です。
録音中にON/OFFを切り替えることができます。ON/OFFの変更もオートメーションとして保存されます。
インサートエフェクトには表示されず、こちらで操作はできません。
GarageBandにMIDIキーボードを繋ぐと?
MIDIコントローラをBluetoothなどで繋いで演奏、録音することができます。
コントローラーを繋げば…
- ピッチベンド
- ミュート演奏
- コード演奏
…が可能です。
ベンドの範囲は「1音」までです。画面での演奏とは違い、1音下げることも可能です。
ミュート演奏はモジュレーションを半分より上ぐらいにあげるとミュート演奏になります。
コード演奏は低い音域の「D♭1」から下は1つの鍵盤でコード演奏が可能になります。ただしこれは、音色により変わるようです。
- 「Hard Rock」→ パワーコード
- 「Retro Wah」→ コード演奏にならない
- 上記以外 → メジャートライアド
GarageBandの録音後の打ち込み編集
「トラック表示」画面で録音したリージョンをタップ。
メニューの編集をタプしてリージョンの中身を表示します。
ミュートは画面の下に表示されています。
ノートを追加するのと同じで左上のペンのアイコンをスワイプしてノート入力を有効にします。
その後、画面下の「Mute」の部分をタップするとノートと同じように追加されます。
ミュートを移動したい場合はノート入力をOFFにしてタップ、スワイプして移動させます。
ノートの端をタップしてスワイプすると「Mute」長さを伸ばせます。
※ベンドの編集は現在はできないみたいです。
打ち込みについてはこちら
iOS版GarageBandをファイルとMac版「GarageBand」「Logic」 で開くとどうなる?
ミュートはモジュレーションで操作 127 と 0 で分けられているみたいです。127がミュートサウンドになります。
ベンドは1音で値が2ぐらい…
プラグインには「Amp」と「Pedalboard」入った状態になります。
チャンネルの設定は…
- 1ch モジュレーション
- 2ch 6弦
- 3ch 5弦
- 4ch 4弦
- 5ch 3弦
- 6ch 2弦
- 7ch 1弦
…という風に振り分けられるみたいです。
まとめ
「Guitar」演奏のポイントまとめると…
演奏方法は「コード弾き」と「単音弾き」「MIDIキーボード」の3つ!
- ストローク
- アルペジオ
- ミュート演奏
- ただし、ベンドができない
- ベンドができる
- 開放弦もベンドできる
- スケール機能が便利
- ただし、ミュート演奏ができない
- ピッチベンドの範囲は1音
- モジュレーションはミュート演奏
- 低い音でコードが弾ける
実際の演奏に近づけられるように設計されているようですね。
コード演奏はMacで打ち込むよりやりやすいかも?と正直思います。
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