みなさん、こんにちは!
コードを覚えるとその次に転回系というものを覚えなくてはなりません。
楽器演奏をする場合なんかは特に必要になってきますね。
今日は転回系をどういう風にマスターしていけばいいか考えてみました。
コードの転回系とは?
転回形というのは、要はドミソというのを、
- ミソド
- ソドミ
というように、元のコードから順番を変えた形です。
和音としてはこれでも機能は変わりません。
ただし、コードのルートとなる1番下の音が変わった場合はコードの音の性格が少し変わります。
例えば実際に演奏する時は、
C→G→C
というコードの進行があったら、
C | G | C |
ドミソ | ソシレ | ドミソ |
という形で弾くより、
C | G | C |
ドミソ | シレソ | ドミソ |
と、この様に転回形で弾いたりします。
こちらの方がコートの動きもなめらかで綺麗だったり、音域も一定に保たれたり、弾きやすいという要因もあったり。“実際に使われることが多い”と思います。
覚えるコツは範囲を絞ってトレーニング
転回形呼び方として「第1転回形」「第2転回系」と呼んだりします。
「第1転回形」は1つの音を転回させた音。
Cコードのドミソが元のあれば、ミソドという風になります。
ですが、覚え方として、『このコードの第1転回形が…』『第2転回系は…』
…とわざわざ1つ1つ覚えていくより、頭の中で”パッと”思いつける様にトレーニングをしたほうがいいです。
1オクターブに絞る
覚えるトレーニングしては、“1オクターブに絞ってコードを読んでいく”というのがいいと思います。
まずは使う音域を決めてしまいます。
キー「C」なら「ドレミファソラシ」という風に絞ってみます。
例えば、「C→Am→F→G」というあったとします。
転回形を使わなければ、この様な形になります。
- ドミソ
- ラドミ
- ファラド
- ソシレ
今度は転回形にしてこれを1オクターブにしていきます。
「ドミソ」はそのままで問題ないですね。
ラドミを考えてみると…
- ドレミファソ “ラ” シ | “ド” レ “ミ”
1オクターブの中からはみ出してしまいます。
なので、上に出てしまった「ドとミ」を1オクターブ下げます。
すると「ドミラ」という転回形になります。
こんな感じで出てきた音を1オクターブの範囲内にしていきます。
- ドミソ
- ドミラ
- ドファラ
- レソシ
これをとっさにできる様にいろいろなコードで試していきます。
絞る1オクターブの位置を変える
『”ドレミファソラシ”で簡単になってきたな〜』と思ってきたら今度は絞る位置を変えていきましょう。
たとえば、「ソラシドレミファ」という風にしてみるといいですね。
これで「C→Am→F→G」をもう一度、試してみます。
- ソドミ
- ラドミ
- ラドファ
- ソシレ
どうでしょうか?すぐに思いつく事ができたでしょうか?
最初はキー「C」に絞ってやってみましょう。
4声で試す
今までは3声で試していましたが、今度は4声にしてみましょう。
ただし、ここでルールを1つ追加します。
トップノートが短2度。つまり半音の音になってしまう場合は一番上の音をオクターブ下げるとします。
範囲は「ソラシドレミファ」で「CM7→Am7→FM7→G7」とします。
- ソシドミ
- ソラドミ
- ファラドミ
- ソシレファ
「ファラドミ」だけ範囲から出てしまうのですが、トップノートが半音になっているため、オクターブ下げました。
この様に少しずつ実際に使うような形にしていくといいですね。
キーを変えてみる
最初はキーを「C」だけでやってみるのがいいと思います。
慣れてきたらのキーを絞らず、キー「D」でも、キー「A♭」など12キー全てで試したいですね。
キーを変えると当然、臨時記号の#や♭の音が出てきます。
僕の場合は、「ドディレメミファフィソサラリシ」という風にしています。
これについては↓の記事にまとめてあります。
まとめ
最初のうちは転回形って少し慣れないと思うのですが、頭の中で少しずつやっていくと、自然とパッと思い浮かぶようになるんじゃないかな、と思います。
ちょっとした空き時間などに自分なりにルールを作って試して見るといいかもしれないですね。
コメント